電話とFAXだけだった現場連絡が変わった話——LINE WORKSを協力業者に導入した理由

「連絡はいつも電話」——それが当たり前でした。
電気通信工事の現場では、協力業者の方々との連絡が毎日発生します。工程の確認、材料の手配、急なトラブルへの対応。そのたびに電話をかけ、つながらなければ折り返しを待つ。
それが普通だと思っていました。でも、積み重なる「待ち時間」と「言った言わない」のリスクに、じわじわとストレスを感じていたのも事実です。
この記事では、なぜうちの会社がLINE WORKSを選んだのか、どう導入したのかを正直にお話しします。
うちの現場の「あるある」でした
まず、うちの会社が付き合っている協力業者の方々のことをお話しします。
年齢も経験もバラバラで、個人事業主の方が多い。現場仕事一筋でやってきたベテランの方も多く、メールアドレスを持っていない方も珍しくありません。
こういった状況では、「じゃあチャットツールを使いましょう」と言っても、なかなか簡単にはいきません。新しいアプリを入れてもらうだけでも一苦労、という経験をされている経営者の方も多いのではないでしょうか。
なぜ「個人LINE」ではダメだったのか
「LINEならみんな使ってるから、それでよくないか?」
実はこれ、私も最初に考えました。でも、会社員時代にLINE WORKSを使っていた経験から、個人LINEとビジネス用ツールをきちんと分けることの大切さを知っていました。
個人LINEを仕事で使い続けると、こんな問題が起きてきます。
- 休日・夜間でも仕事の連絡が来る(プライベートの侵食)
- トークが個人の会話と混ざって管理しにくい
- 担当者が変わったとき、過去のやりとりが引き継げない
- セキュリティ面で会社として管理できない
「仕事は仕事、プライベートはプライベート」という境界線を、ツールの段階からはっきり作ること。これはスタッフにとっても、協力業者の方にとっても、長い目で見れば働きやすさにつながります。
LINE WORKSを選んだ理由
数あるビジネスチャットツールの中でLINE WORKSを選んだのは、シンプルな理由でした。
「LINEを使っている人なら、操作に迷わない」
ビジネスチャットツールには他にもいろいろあります。でも、協力業者の方に「新しいアプリを入れてください」とお願いするとき、操作が似ていることは大きなアドバンテージです。
実際に導入をお願いしたとき、「LINEと似てるから大丈夫」という反応が多く、思ったよりスムーズに受け入れてもらえました。年齢層が高い方でも、LINEの操作に慣れていれば違和感なく使い始めてもらえます。
もちろん、ビジネス用途として管理者機能やセキュリティ設定もしっかりしています。会社として導入する際の安心感があります。
一番変わったのは「グループチャット」
LINE WORKSを導入して、一番「これは良かった」と感じているのがグループチャット機能です。
現場ごと、案件ごとにグループを作り、関係者全員を入れておく。そうすると、
- 現場の状況報告を写真付きで全員に一斉共有
- 「この件、◯◯さんも知っておいてください」が一瞬でできる
- 過去のやりとりがトークに残るので「言った言わない」がなくなる
- 電話がつながらなくてもメッセージを送れる
「わざわざ電話する」という行動が激減しました。
特に、複数の協力業者が関わる案件では、全員に同じ情報を同じタイミングで共有できることの価値を強く感じています。電話だと一人ひとりにかけ直す必要がありますが、グループチャットなら一度の投稿で全員に届きます。
「デジタルに不慣れな方がいるから無理」と思っている方へ
正直、導入前は「全員に使ってもらえるかな」という不安がありました。
でも、実際にやってみると「LINEに似てるから」という一点が、想像以上に大きな後押しになりました。
もちろん、最初から完璧に使いこなしてもらう必要はありません。まずはグループに入ってもらい、メッセージを受け取るだけでも十分です。使い続けるうちに、自然と送る側にも回ってもらえるようになります。
「今のやり方で回っているから」——その気持ちはよくわかります。私自身もそうでした。でも、一本の電話にかかっている時間と手間を積み上げると、意外と大きなコストになっています。
まとめ
LINE WORKSの導入は、大がかりなDXではありません。ただ、連絡手段をひとつ変えるだけで、現場の情報共有がここまでスムーズになるのかと実感しています。
特に、電気・通信・建設系の現場仕事をされている会社や、個人事業主の協力業者と仕事をしている方には、最初の一歩として強くおすすめできます。
伊勢志摩テックでは、LINE WORKSの導入支援・初期設定サポートを行っています。
「うちの会社でも使えるか相談したい」という方も、お気軽にご連絡ください。
ライター:伊勢志摩テック代表 谷川原
伊勢で20年間にわたり通信工事業界に在籍後、伊勢志摩テックを創業。現場経験と自社での実践をもとに、地域の中小企業・工事業者向けにITツール活用の支援を行っています。
