電気通信工事・防犯カメラ・ITサポート・AI導入

株式会社伊勢志摩テック

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三重県でネットワーク工事の協力会社を探すITベンダー様へ|設計は御社、施工は私たちという分担の実際

通信工事・インフラ
ネットワークの設計や機器の設定は自社で組めるのに、現地で線を引いてAPを付ける人手が足りない。三重県の案件を受けたが、県内で頼める施工の協力会社に心当たりがない。ITベンダーやSIerの担当者から、そうした話を聞く機会が増えました。私は電気通信工事の現場に20年立ってきた側の人間です。設計と機器設定は御社、施工は私たち、という分担で進めている案件をもとに、協力会社に何を任せられ、何を先に決めておくと現場が止まらないのかを書きます。

1. ITベンダーが「施工の協力会社」を探すのはどんな時か

お話を聞いていると、きっかけはだいたい3つに分かれます。案件が増えて自社の工事班だけでは回らなくなった時。県外の本社が受けた案件の現地対応が必要になった時。そして、台数が多いのに工期が短い案件が来た時です。

どの場面でも、困りごとは共通しています。設計書はある。機器もある。足りないのは、現地で天井裏に入り、配線経路を確かめ、決められた日に取り付けを終わらせる手です。

ただ、手が足りれば良いという話ではないと、私は考えています。ベンダー様が時間をかけた設計も、選び抜いた機器も、施工が粗ければお客様の手元に届く時点で品質が落ちます。良い商品、良い設計、良い提案が良い状態で納まるには、それを形にする施工がセットでなければなりません。

用語のおさらい
「施工協力」とは

設計・機器設定・お客様との窓口は元請であるITベンダー様が持ち、配線・取付・現場の段取りを協力会社が担う形です。責任の線引きをはっきりさせておくほど、現場は止まりにくくなります。

2. 任せられる範囲の実際

2-1. 配線・AP取付・機器入替

LANケーブルの配線、無線APの設置、スイッチなど機器の入替と撤去が中心です。台数でいえば、数十台規模の案件まで対応した実例があります。機器の本体は元請様から支給いただき、取付と配線だけを請ける形も多くあります。

2-2. 現地調査と数量の確認

図面と現場は、よく食い違います。天井裏に入れない箇所があった、パイプスペースがなかった、仕様書の台数と設置先一覧の台数が合わない。こうした差を、着工前の現地調査で拾っておきます。数量がずれたまま進むと、後で部材も人も足りなくなるからです。

2-3. 光・防犯カメラ・撤去

光ファイバーの成端まわり、防犯カメラの設置、閉校や移転に伴う機器の撤去と配線整理にも対応しています。長距離の配線で光を使う判断については、長距離LAN配線は光ファイバーで解決でも書いています。

項目元請(ITベンダー様)施工パートナー(当社)
設計・構成ネットワーク設計、機器選定現地の状況を伝え、配線経路を提案
機器手配・設定設置先への取付・結線
現場お客様との窓口・仕様確定現地調査、配線、施工管理
電源・点検口など別発注の手配電気通信工事の範囲を担当

電源工事や天井の点検口の増設は、電気工事や内装を専門とする別の業者さんの領域です。そのため、別発注になる範囲は最初に線を引いておくことをおすすめしています。

3. 実例① 庁舎4拠点・AP数十台の同時進行

県内の庁舎4拠点で、無線APを数十台、スイッチを10台ほど設置する案件に関わっています。設計と機器設定は元請のITベンダー様、現場の工事は当社、という分担です。この記事の執筆時点では進行中で、完了済みの案件としては書いていません。

庁舎なので、平日の業務に影響を出せません。そのため工程は土日を中心に組み、事前の現地調査で、天井裏の状態、配線経路、点検口の位置、車の停め場所までを洗い出しました。フロア間の配線にパイプスペースがない棟もあり、経路は現場を見て初めて決まる部分でした。

点検口の追加と電気工事は別の業者さんが受け持ちます。別発注との境目を決めておいたことで、「どちらの作業か」で現場が止まることを避けられています。学校・ホテル・自治体のネットワーク工事の全体像は、学校・ホテル・自治体ネットワーク工事にまとめています。

4. 実例② 台数が途中で変わる・部材が間に合わない時

うまく回らなかった話も書いておきます。

県内の自治体で、無線APの入替を受注しました。最初に聞いていた概算の台数と、後日いただいた設置先一覧で数えた確定台数が、数台違っていました。見積や段取りを概算で組んでいたので、確定の数字が出た時点で組み直しになりました。この案件は受注が決まった段階で、施工はこれからです。

もう一つは光パッチコードです。要求仕様どおりの端子形状の純正品が受注生産で、届くまで約4週間かかると分かりました。作業日に間に合わないため、在庫品に変換アダプタを組み合わせる代替構成を先方にご提案し、ご判断をお願いしました。仕様の確定が遅れると、部材の手配にそのまま響きます。

学んだこと
仕様が変わりうる案件は「確定した日付」を共有する

台数も仕様も、概算の段階と確定後では変わることがあります。「いつ時点の数字か」を互いに共有しておけば、組み直しの範囲が小さく済みます。

5. 夜間・土日・複数拠点の工事で、止まらないための段取り

店舗や庁舎の工事は、営業時間や業務時間を外す必要があります。夜間22時から翌3時までのLAN工事の支援依頼を、1名での対応でお受けしており、実施はこれからの予定です。土日に集中して進める庁舎の工事と同じく、時間帯ごとの人員と所要時間の見立てを、先に元請様とすり合わせます。入館の手続きや搬入経路の確認も、前日までに済ませておきたい項目です。

現場とのやり取りは、LINE WORKSで写真と進捗を共有しています。協力業者と連携してチームで動くため、情報の置き場を一つにしないと誰かが止まります。導入の経緯はLINE WORKSを協力業者に定着させるまでに書きました。

6. 当社に依頼する前に、先に揃えておくと早い情報

ご相談いただく時点で、次の情報があると話が早く進みます。

  • 平面図、または設置位置の案
  • 台数と仕様の確定状況(概算か確定か)
  • 工事が可能な日時、時間帯
  • 機器の支給の有無(取付のみか、手配も含むか)
  • 入館手続き・安全書類の要否
先に伝えたいこと
図面が固まる前の相談でも構いません

場所と台数、時期のおおよそが分かれば、現地調査で詰めていきます。決まっていない項目を「決まっていない」と教えていただくだけでも、段取りは組めます。

7. 信頼の裏付け:許可と体制

2026年7月に、電気通信工事業の建設業許可(三重県知事許可(般-8)第14849号)を取得しました。取得の経緯は電気通信工事業の建設業許可を取得しましたに書いています。許可の有無とは別に、現場に立った年数が私の強みだと考えています。仕事への向き合い方は現場PM20年の仕事哲学で触れました。対応エリアは三重県内です。

冒頭に書いた考えは、現場では具体的な作業になります。APの取付位置が少しずれれば電波の届き方が変わり、配線経路の仕上げが粗ければ、後の保守で誰かが困ります。だから着工前に図面との差を拾い、作業中は写真つきで進捗をお伝えしています。ベンダー様の設計と私たちの施工が揃ってはじめて、提案どおりのものがお客様に納まります。同じ納品物をつくる仲間として、施工側を任される責任を重く受け止めています。

施工パートナーとして大事にしていること

現地調査で数量を確認する

図面と現場の差を着工前に拾い、台数・経路・部材の見落としを減らします。

台数・仕様の変更に追従する

概算から確定への変更や仕様変更を前提に、段取りと部材手配を組み直します。

土日・夜間の工程に対応する

業務や営業時間を避けた工程を、元請様と事前にすり合わせて組みます。

施工協力のご相談

施工の協力会社をお探しの方へ

LAN配線・無線AP・防犯カメラの施工協力のご相談を受け付けています。図面や仕様が固まる前の段階でも、案件の概要(場所・台数・時期)をお知らせください。対応の可否と進め方をご案内します。

施工協力について相談する →

次回は、防犯カメラ設置の施工協力編を書く予定です。

谷川原一将
株式会社伊勢志摩テック 代表取締役 谷川原 一将
電気通信工事・ネットワーク構築からAI・DX活用支援まで。現場経験と自社実践をもとに、地域の中小企業のITパートナーとして活動中。

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