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株式会社伊勢志摩テック

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寮・宿舎のネットワーク整備事例|Wi-Fi6対応APとクラウド管理で運用はどう変わるか

施工実績
電気通信工事の会社として、社員寮や宿舎、学校、ホテルといった建物のネットワーク整備を数多く手がけてきました。今回は、三重県内の企業様からご依頼いただいた社員寮のWi-Fi化工事について、採用した機材とネットワーク構成の考え方をまとめます。工事を発注する立場だけでなく、その後の運用を引き継ぐ施設管理者の方にも読んでいただきたい内容です。

1. 施設のWi-Fi化、何から考える?

社員寮や宿舎、学校の校舎といった建物のネットワーク整備を依頼いただくとき、共通して出てくる論点があります。ひとつは、居住者や利用者の人数分の通信を安定して確保できる設計になっているか。もうひとつは、工事が終わったあと、誰がどうやってその機器を管理していくか、という点です。

前者は電波の飛び方や機器の性能で決まりますが、後者は機材選定の段階でかなりの部分が決まります。管理のしやすさまで含めて機材を選んでおかないと、工事は無事に終わっても、その後の運用で施設側が困ることになります。学校やホテル、自治体施設のネットワーク工事についても、以前別の記事でまとめていますので、あわせて参考にしてください。

寮や宿舎のような建物は、そもそもインターネット接続を前提に建てられていないケースが少なくありません。配線の経路をどう確保するか、既存の設備とどう組み合わせるかといった検討も、工事の前段階で必要になります。こうした建物ならではの制約を踏まえたうえで、どんな機材をどう配置するかを設計するのが、施工側の役割だと考えています。

2. 今回の工事の背景と概要

今回ご依頼いただいたのは、三重県内の企業様の社員寮における、ネットワーク環境の整備でした。社員の方が生活する寮という性質上、日常的に安定した通信環境が必要になる場所です。

2026年8月、回線の工事を実施し、工事完了と同時にインターネット接続を開始しました。回線の敷設からアクセスポイントの設置、動作確認までを一連の工程として進めています。

工事は、回線を建物内に引き込む作業と、アクセスポイントを設置してネットワークとして機能させる作業の、大きく2段階で構成されます。回線が開通しただけでは、居室ごとにWi-Fiが使える状態にはなりません。建物の構造をふまえてアクセスポイントの設置位置を決め、実際に接続できることを確認するところまでを、ひとつの工事として完結させています。

3. 採用した機材とネットワーク構成

今回設置したのは、NETGEARのWAX620というアクセスポイントです。Wi-Fi6(規格名802.11ax)に対応した、クラウドで管理できるタイプの機種を選びました。

用語解説
Wi-Fi6(802.11ax)とは

無線LANの通信規格のひとつで、従来の規格に比べて、多くの端末が同時に接続しても通信が安定しやすいという特徴があります。ひとつの建物に複数の居住者・利用者がいて、それぞれがスマートフォンやパソコンを同時に使う環境との相性がよい規格です。

クラウド管理型を選んだのは、複数の部屋に分かれた寮のような建物では、設置してから電波の状況を見直したり、設定を調整したりする場面が後から必ず出てくるためです。一台ずつ現地で操作する前提の機器よりも、あとからの微調整がしやすい構成を優先しました。

4. クラウド管理という選択がもたらす運用のしやすさ

WAX620は、NETGEARのInsightというクラウドサービスで管理する機種です。導入時のキッティング(初期設定)はスマートフォンのInsightアプリで行いましたが、管理そのものはアプリに限りません。パソコンのブラウザからも同じように操作できます。

用語解説
クラウド管理(Insight)とは

アクセスポイント本体に直接ログインするのではなく、インターネット経由で機器の状態を確認したり設定を変更したりできる仕組みです。現地に行かなくても、離れた場所から機器の稼働状況を把握できるのが特徴です。

管理方法できること向いている場面
スマホアプリ管理外出先からでも状況確認・簡易設定が可能日常的な見回り・簡単な確認
PCブラウザ管理アプリと同等の管理をパソコンから操作担当者がデスクで管理する運用
ローカル管理クラウドを介さず機器に直接アクセスクラウド管理の期間終了後の継続運用

現場に常駐しているわけではない施設管理者にとって、「現地に行かなくても稼働状況を確認できる」という点は大きな意味を持ちます。トラブルが疑われるときも、まず遠隔で状況を確認してから対応を判断できるからです。無線LANのトラブルが起きたときの切り分け方については、こちらの記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。

もうひとつのメリットは、機器を増設していく際の見通しの立てやすさです。同じクラウド管理の仕組みの中に新しいアクセスポイントを追加していけるため、寮の一部だけを先に整備し、状況を見ながら範囲を広げていく、といった段階的な進め方とも相性がよい構成です。

5. 運用を引き継ぐときに気をつけたいこと

ここからは今回の工事に限らず、クラウド管理型のアクセスポイントを導入する施設全般に言えることとして書きます。

アカウント管理の考え方

クラウド管理型の機器は、管理用のアカウントに紐づいて動きます。工事を行った業者個人のアカウントで管理を続けてしまうと、その業者と連絡が取れなくなった際に、設定を変更できなくなるおそれがあります。可能な限り早い段階で、施設として管理できるアカウントに整理しておくことをおすすめします。

ライセンス期限の管理

クラウド管理サービスの中には、無料で使える期間が決まっている製品があります。期限が切れると、それまでの管理画面の機能が制限される場合があるため、いつまで無料期間なのかを導入時に確認し、更新や見直しのタイミングをカレンダーなどで管理しておくと安心です。うっかり期限切れに気づかず、いざというときに管理画面が使えない、という事態は避けたいところです。

工事を行った業者側としても、設置して終わりではなく、こうした運用上の注意点を引き継ぎ資料として残しておくことが大切だと考えています。管理アカウントの所在、機器の設置場所、ライセンスの期限——この3つを最初に整理しておくだけで、後々の管理はかなり楽になります。

伊勢志摩テックが選ばれる理由

施設全体を見た設計

居住者・利用者数や建物の構造をふまえ、通信量と管理のしやすさの両方を考えた機材選定を行います。

クラウド管理で運用しやすく

現地に常駐できない施設でも、遠隔から状況を確認できる管理方式を標準的に採用しています。

学校・ホテル・自治体まで幅広い実績

電気通信工事20年の現場経験をもとに、寮・宿舎から学校、ホテル、自治体施設まで対応しています。

施設のネットワーク整備

寮・宿舎・施設のWi-Fi化、ご相談ください

「古い建物だがWi-Fi化できるか」「管理は誰が担当すればいいか」——検討段階からご相談いただけます。三重県・伊勢志摩エリアを中心に対応しています。

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谷川原一将
株式会社伊勢志摩テック 代表取締役 谷川原 一将
電気通信工事・ネットワーク構築からAI・DX活用支援まで。現場経験と自社実践をもとに、地域の中小企業のITパートナーとして活動中。

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