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株式会社伊勢志摩テック

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見積書も請求書も、AIに任せてみた — Claude×freeeで変わったバックオフィス

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見積書を作るたびに、会計ソフトを開いてログインして、取引先を検索して、品目を一行ずつ入力する。当たり前だと思っていたその作業が、実はまるごと省ける方法がありました。うちの会社では今、ClaudeからfreeeのAI会計・請求書システムに直接指示を出して、見積書の作成から請求書の発行、その後の仕訳登録までを一気通貫で進めています。今回は、実際にどこまでできていて、どこは人間がやっているのかを正直にお伝えします。

1. きっかけ:会計ソフトを開く手間が地味にストレスだった

以前Claudeを業務に使い始めて変わったことという記事で、HPやブログへの活用について書きました。次に手を付けたのが、経理まわりです。

freeeで経理を自動化した話でも触れたように、freee自体の自動化機能はもともと使っていました。ただ、見積書や請求書を新しく作るときは、結局freeeにログインして、取引先を検索して、品目を一行ずつ入力するという作業が残っていました。件数が増えるほど、この単純作業が地味に時間を取っていきます。

特にうちのような小さな会社では、経理も見積書作りも社長である私が兼務しています。現場の仕事の合間にパソコンを開いて、同じような入力を繰り返す。「この時間、他のことに使えたら」と思うことが何度もありました。

Claudeから直接freeeを操作できると知って、試してみたのが今回の話のきっかけです。

2. Claudeからfreeeを直接操作するとはどういうことか

ClaudeとfreeeのAI会計・請求書システムは、MCPという仕組みでつながっています。会話でお願いした内容が、freee側のデータに直接反映される、というイメージです。具体的な接続設定やAPIの呼び出し方はこの記事では触れません。ここで伝えたいのは「そういうことができる時代になった」という事実です。

用語解説
MCP(Model Context Protocol)とは

AIが外部のサービスと直接データをやり取りするための、共通の窓口のような仕組みです。freeeに限らず、対応しているサービスであればAIから直接操作できるようになります。仕組みの詳細は専門的になるため、ここでは「AIと業務システムを直接つなぐ規格」という理解で十分です。

3. 実際にやっていること①:見積書・請求書をClaudeから発行

取引先名・品目・数量・単価をClaudeに伝えると、見積書の下書きができあがります。内容を確認して問題なければ、そのままfreee側の見積書として反映されます。請求書も同じ流れで、見積の内容を引き継いで発行できます。

私がやっているのは、できあがった内容の目視チェックと、発行・送信の操作だけです。取引先の検索や品目の入力といった、これまで手を動かしていた部分がまるごとなくなりました。

4. 実際にやっていること②:図面から見積の下書きを作る

4-1. 図面を読み取って数量を拾う

工事の図面をClaudeに渡すと、必要な機器の数や配線の長さといった、見積のもとになる数量を拾い出してくれます。以前は図面を見ながら電卓を叩いて数えていた作業です。

4-2. 自社の単価情報をもとに金額を組み立てる

拾い出した数量に、自社で持っている単価の情報を当てはめて、見積の下書きを組み立てます。通信工事の見積もりに差が出る理由でも書きましたが、工事の見積もりは項目の拾い漏れがあると金額に大きな差が出ます。数量拾いをAIと一緒に進めることで、拾い漏れを減らせている実感があります。

4-3. 最終判断は人間が行う

単価が確定していない項目や、現場の状況によって判断が必要な部分は、Claudeが「不明」「要確認」として明示します。数字を推測で埋めさせることはしていません。最終的な金額の決定と、見積書としての発行は必ず人間が行っています。

工程これまでClaude経由
見積書作成会計ソフトにログイン→取引先検索→品目を一行ずつ入力内容をClaudeに伝える→下書きが完成
請求書発行見積書を開き直して個別に作成見積の内容を引き継いで発行
仕訳登録入金確認後に会計ソフトへ手動入力Claudeが下書きを作成し、確認のうえ登録
人間の作業入力作業そのものが中心内容確認と最終判断が中心

5. 見積から仕訳登録までの一気通貫

見積書ができて、そのまま請求書に切り替わり、入金後の仕訳もClaudeから下書きできる。この一連の流れがつながったことが、一番大きな変化だと感じています。作業時間がどれだけ減ったかは正確に計測していないため数字では言えませんが、「入力する」という工程自体が減ったのは体感として明らかです。

用語解説
仕訳登録とは

入金や支払いなどのお金の動きを、会計上の勘定科目に振り分けて記録する作業です。下書きの作成はAIに任せられますが、勘定科目の選び方や金額の最終確認は、経理の知識を持つ人間が担う部分だと考えています。

6. 人間がやること・AIに任せないこと

ここまで便利さを書いてきましたが、AIに任せていない部分もはっきりさせておきます。金額や条件の最終判断、単価や仕様が不明な項目の確認、見積書・請求書の発行や送信の操作、そして取引先とのやり取りそのもの。これらは今も人間が担っています。

AIが担っているのは、あくまで「準備」の部分です。判断と発信は人間が担う、という役割分担を崩さないようにしています。憶測で数字を埋めない、というのはうちの会社の中でも徹底している方針です。お金に関わる書類だからこそ、便利さと正確さのバランスをどこで取るかは、今後も試行錯誤しながら決めていきたいと思っています。

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谷川原一将
株式会社伊勢志摩テック 代表取締役 谷川原 一将
電気通信工事・ネットワーク構築からAI・DX活用支援まで。現場経験と自社実践をもとに、地域の中小企業のITパートナーとして活動中。

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